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バイオライト・キャンプストーブ使用時の注意点 [PCなど]

先日の余部~丹後半島周遊キャンプツーリングでは、初めてバイオライト・キャンプストーブを運用しました。

実際に使ってみて気づいた点を書いてみます。



【1.あらかじめ充電しておく】

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たき火の熱でUSB機器を充電できることがバイオライト・キャンプストーブの最大の特徴なのですが、これには大きな落とし穴があります。

今回、キャンプ中にドコモのポケットチャージャー02を充電しようとしたところ、全く充電できませんでした。
テスト運用の時は充電できていたので、はじめは故障したのかと思ったのですが。

帰宅してバイオライトのサイトの説明を見てみると、こんな記述がありました。

"Extra electricity can be used to charge small electronics like mobile phones and LED lights."
(意訳:余剰電力は、携帯電話、LED照明などの小型電子機器を充電するために使用することができます。)

炎の熱で発電した電力は、先ずファンの駆動と送風ユニットの充電に使われ、余剰電力が外部機器の充電に使用されるようです。
つまり、送風ユニットの充電が充分でないと、電力はそちらに使われてしまい、外部機器への充電は行われません。

確かに取説には「(意訳)初回使用時や6ヶ月以上使用しなかった場合は使用前に充電しろ」と書いてあります。
前回の使用からそれほど日にちが経っていなかったので気にしなかったのですが、外部機器へ充電しようとすると、送風ユニットの方は満充電である必要があるようです。

外部機器を充電するためにあらかじめ送風ユニットを充電しておくのだったら、普通に充電池を用意した方が良いような気がします(笑)

ただし、この結果は使用時間が短かったからで、長時間たき火を続ければ余剰電力が発生するかも知れません。



【2.火力調整が難しい】

バイオライト・キャンプストーブは二次燃焼を利用して火力を高めています。
二次燃焼というのは、薪を燃やして発生する燃焼ガスを、さらに燃やすことです。


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普通に薪が燃えているだけの一次燃焼状態から二次燃焼に移る際には、「ボッ」という音とともに爆発的に燃焼がはじまります。

一次燃焼時と二次燃焼時の火力は大きく異なり、単に湯を沸かすとかなら大丈夫ですが、炊飯やフライパン調理などは火加減が難しいです。
私もソーセージを焼いていて焦がしてしまいました。

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また、二次燃焼は火力が強い分、燃料消費が激しく、ストーブに薪を一杯にしていても15分程度で燃やしてしまいます。
割り箸一膳なら1分もかからず燃え尽きてしまいます。

炊飯などの長時間の加熱を使用する調理では頻繁に薪を補充せねばならず大変です。
うっかり薪を切らして二次燃焼が終わってしまうと、次に薪を燃やしてから二次燃焼が始まるまでに時間がかかってしまいます。

使用前に充分な量の薪を用意しておいた方が良いでしょう。



【3.意外と燃料を選ぶ】

バイオライト・キャンプストーブは「燃やせるものなら何でも燃料になる」のも売りの一つなのですが、これにも注意が必要です。

想定されているのは薪、枯れ枝、落ち葉、炭、等です。

まず、落ち葉は一瞬で燃え尽きてしまい、燃料として充分な量を集めるのは大変です。
また送風ユニットが作動している状態で落ち葉を燃やすと、灰や火の粉がたくさん舞い上がって山火事の危険があります。
以上から落ち葉の使用はお勧めしません。

炭もバイオライト・キャンプストーブには不向きです。
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バイオライト・キャンプストーブは燃料を燃やして発生した燃焼ガスをさらに燃やす二次燃焼で火力を高めていますが、炭では燃焼ガスが出ないため火力が高くありません。普通に炭火の火力です。
また炭は燃えかすがたくさん溜まるので、様子を見て燃えかすを捨ててやる必要があり、長時間連続して燃やし続けられません。


枯れ枝は燃料に向いています。
そもそも枯れ枝を燃やすためのストーブなので当たり前ですが、高い熱量を得られます。
何より燃料代がタダですし。
その分、大量の枯れ枝を消費するので、事前にたくさん枯れ枝を拾っておかなければいけません。
「濡れたり湿ったりした枯れ枝は推奨しない」と取説にありますが、朝露程度の湿気なら気にしなくても燃焼できます。


薪も燃料に向いています。
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ただし、キャンプファイヤー用の薪は大きすぎるので小さく割っておく必要があります。
量も意外と消費しますので、購入すると高いものに付くかも知れません。



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以上、バイオライト・キャンプストーブを実際に使用して分かったことを書いてみました。
どんなものにも利点、弱点はありますので、特性を分かった上で上手く使えば楽しいキャンプができると思います。







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タグ:キャンプ
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