ザウルス終了のお知らせ

読売新聞の記事によりますと、シャープは13日、PDA「ザウルス」の生産を停止したことを明らかにしたそうです。

私もSL-C860を現役で運用する一人ですので、この決定は非常に残念に思います。

まあ、PDAは世界的に売れてないので、ザウルスの撤退は仕方のないところだし、むしろ今まで続いてたことが人気の高さの証明だと思います。

この記事ではPDAの衰退をスマートフォンなどの多機能携帯電話に取って代わられた様なことが書いてありますが、それは違うと思います。

PDAと携帯電話では一部の機能がかぶるものの、ユーザー層が根本から違います。そもそも私の周りでスマートフォン持ってる人なんか皆無と言っていいです。スマートフォンに駆逐されたなんてとても考えられません。きっとこの記事を書いた人はPDAを使ったことがないんじゃないかと思います。

じゃあ何故衰退したかと聞かれても私にも断言できるわけがないのですが、最も思いつくことは、この便利さが多くの人に理解されなかったという事ではないでしょうか。つまりマーケティングの失敗。
私は長くSL-C860を使ってきたわけですが、持ってない人からよく言われたのが、「使いにくそう」あるいは「持っていても使い途がない」という言葉でした。
こういう事を言う人たちは皆、パソコンと比較して画面が小さいだの、記憶容量が小さいだの、パソコンのファイルが開けないだのと、ネガティブな点ばかりを気にして敬遠しているようです。
実際のところ、これらの欠点は運用で克服できるものがほとんどですので使い始めると大して気になりません。
私から言わせればPDAより小さいパソコンの方がよっぽど使いにくくて使い途がないのですけどね。

さて、この決定を受けて、国内外のザウルス関連サイトやブログはさぞ大騒ぎ、と思って回ってみたところ、どこも一言も触れてませんでした。それどころか更新自体何ヶ月もしてないところばかり。ファンサイトがこの有様なのだからメーカーの撤退も理解に難くありません。

この記事の最後では、シャープは「ザウルス」ブランドを冠した新商品の投入を示唆しています。
シャープはGoogleの携帯電話プラットホーム「Android（アンドロイド）」を搭載した製品の開発を進めており、一部ではこの製品に「ザウルス」ブランドを冠するのではないかとの憶測が流れています。
現行のザウルス以上の機能があるなら使ってみたいとは思いますね。
でも、私はまだまだSL-C860を使い続けますよ。

タグ：SL-C860 Zaurus